29日の東京株式市場は、米中の貿易をめぐる交渉が進展するのではないかという見方などから買い注文が増え、株価は値上がりしています。日経平均株価は一時取り引き時間中としてはおよそ1年ぶりに2万3000円台をつけました。
29日の東京株式市場は28日のニューヨーク株式市場で主要な株価指数が最高値を更新したことを受けて取り引き開始直後から幅広い銘柄に買い注文が入り、日経平均株価は一時、取り引き時間中としてはおよそ1年ぶりに2万3000円台をつけました。
株価が上昇しているのは、アメリカのトランプ大統領が28日、米中間の貿易交渉に関して前向きな発言をし、投資家の間で交渉が進展するのではないかという見方が広がっているためです。
また、イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐって、EUのトゥスク大統領が来年1月末までの延期を認めることで合意したと発表し、合意なき離脱で経済や金融市場が混乱する事態はひとまず避けられるという見方が広がっていることも買い注文につながっています。
市場関係者は「外国為替市場で円相場が一時1ドル=109円台まで円安ドル高が進んでいることも積極的な買い注文につながっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB