アメリカの通信当局は、国内の通信会社に中国通信機器大手の「ファーウェイ」などの機器を使わせないようにする新たな措置を発表しました。国内からの締め出しを徹底するねらいがありそうです。
アメリカのFCC=連邦通信委員会は28日、中国通信機器大手の「ファーウェイ」と「ZTE」製の機器に関する新たな措置を発表しました。
アメリカ政府の補助金を受けている国内の通信会社にこの2社の機器の使用を禁止する内容で、来月以降の導入を目指すとしています。
具体的には、この2社が開発した次世代通信技術の5G向けの機器の購入を禁じるとともに、すでに導入済みの機器の交換も促すとしていて、中国当局によるアメリカの通信網に対するスパイ行為やサイバー攻撃のリスクに対処するためだとしています。
アメリカ政府は中国製の通信機器について政府機関による調達を禁じていますが、国内の通信会社の中には比較的安価な中国製品を使用するケースも残っているため、政府として新たな措置を導入し国内からの締め出しを徹底するねらいがありそうです。
-- NHK NEWS WEB