青森県の地方銀行、青森銀行とみちのく銀行は、互いのATM=現金自動預け払い機を利用する際の手数料を無料にする範囲を広げることなど、幅広い分野で連携を検討していくことで合意しました。
これは、青森県の地方銀行で預金残高が県内トップの青森銀行と2位のみちのく銀行が発表しました。
それによりますと、両行は、ATMを利用する際の手数料を無料にする範囲を広げるほか、顧客の企業を対象にした商談会の共同開催を増やすこと、経営効率化のため預金業務などの書類の書式を統一することなどを検討するということです。
これまで両行は、官公庁にある一部のATMに限って手数料を無料にしていましたが、今回はその対象を大幅に広げることを検討することにしています。
両行は「地域経済への貢献を果たすためサービスの向上と経営の効率化に努めていきたい」とする一方で、「資本提携の予定はない」とコメントしています。
地方銀行を取り巻く環境は、低金利や人口減少による市場の縮小で厳しくなっていて、両行の連携が実現し、収益の向上につながるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB