アメリカの大手IT企業グーグルを傘下に置く持ち株会社の先月までの3か月間の決算は、データセンターの拡充にかかる経費がかさんだことなどから、最終利益は去年の同じ時期と比べ20%以上の減益でした。
グーグルを傘下に置く持ち株会社のアルファベットは、28日、ことし7月から9月までの3か月間の決算を発表し、売り上げは404億ドル(日本円にして4兆4000億円余り)で、去年の同じ時期と比べて20%増えました。
一方、最終的な利益は、70億ドル(日本円で7600億円余り)で、去年の同じ時期と比べて23%の減少となりました。
動画共有サイトのユーチューブや、クラウドサービスなどの事業が好調だったことから売り上げは増えましたが、データセンターの拡充にかかる経費がかさんだことなどから利益が圧迫されて減益となりました。
グーグルは、クラウドサービスなどをめぐってアマゾン・ドット・コムをはじめとするIT各社との激しい競争にさらされています。
スンダー・ピチャイCEOは電話による会見で、先週、グーグルなどのチームが次世代のコンピューターとして注目される量子コンピューターの優れた性能を実証したと発表したことを例に、今後も研究開発の分野に投資を惜しまない姿勢を強調しました。
-- NHK NEWS WEB