大手自動車メーカーのFCA=フィアット・クライスラーが、フランスのPSA=プジョー・シトロエンと、経営統合に向けた交渉を行っていることが明らかになりました。FCAは、ことし5月、フランスのルノーに経営統合を提案した経緯がありますが、この時は、フランス政府の反対で、統合は実現していません。
これは、アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が29日、伝えたもので、両社は株式交換による対等合併を検討しているということです。
経営統合が実現すれば、販売台数870万台の世界第4位の自動車グループになります。
北米市場での売り上げが大きいフィアット・クライスラーは、ことし5月、日産自動車と提携しているフランスのルノーに対して、経営統合を提案しましたが、結局、フランス政府の反対もあって実現しませんでした。
プジョー・シトロエンは、フランスを拠点としていますが、フィアット・クライスラーとは、すでに合弁で工場を作るなど提携関係にあり、ことし初めには、両社が統合を模索していたと伝えられていました。
自動運転や電気自動車など巨額の開発資金が必要となる中でフィアット・クライスラーは自動車業界の再編に積極的だとされており、交渉の行方に関心が集まりそうです。
-- NHK NEWS WEB