覚醒剤を使った罪などで有罪判決を受けた元プロ野球選手の清原和博さんが来月、民間企業が行う戦力外になった選手が新たな所属先を求めてアピールするトライアウトに携わることになりました。清原さんにとって事件後、野球に関わる仕事は今回が初めてで、会見では「身が引き締まる思いです。選手たちとともに必死でグラウンドに立ちたい」と思いを述べました。
清原さんは3年前、覚醒剤を使った罪などで執行猶予の付いた有罪判決を受けました。
その後、野球の仕事に携わることはありませんでしたが、来月、民間企業が行う国内外のリーグでプロの野球選手を目指す試合形式のトライアウトで監督を務めることになりました。
「WorldTryout 2019」と名付けられたこの取り組みは、プロ野球12球団の合同トライアルとは別に、日本のプロ野球を戦力外になった選手やアメリカのマイナーリーグでプレーする外国人選手などが実戦でアピールする予定です。
清原さんは来月30日に神宮球場で行われる本戦に出場するメンバーを選考したり、試合でどのように選手を起用するかを決めたりするということです。
30日都内で開かれた会見で、清原さんは「執行猶予中の身でこのような大役をいただき、野球に携わることができて感謝の気持ちです。逮捕された時は野球をしたことさえも後悔しましたが、3年半治療してきて、自分には野球しかないと再認識しました」と話しました。
そのうえで「本当に身が引き締まる思いです。神宮球場のグラウンドに入れることも許されないと思っていた自分が、また入ることができる。選手たちは必死でグラウンドに立つと思いますけど、僕も必死でグラウンドに立ちたいです」と話しました。
-- NHK NEWS WEB