神奈川県藤沢市の職員13人が扶養している配偶者の所得などを正しく届け出ず、本来は支給されない「扶養手当」合わせておよそ1700万円を不適切に受け取っていたことが分かりました。
藤沢市によりますと、職員13人は去年12月までの間、本来は支給されないはずの「扶養手当」を受け取り、その総額は合わせておよそ1700万円に上るということです。
藤沢市は職員に扶養家族がいる場合、家族の年間の所得が130万円未満であれば、「扶養手当」を支給していますが、13人は配偶者の年収や親の年金の額を正しく届け出ておらず、不適切な受給は最も長い職員で15年間に及んでいました。
給与に関わるシステムを新しくしたところ、去年、不適切な受給が分かり、市の調べにいずれも故意ではないと説明しているということです。
不適切に支給されたうち1100万円はこれまでに返納されたということです。
藤沢市職員課の古郡亘幸主幹は「今後、こうしたことがないよう、手当を支給するための家族状況の確認方法など対応を検討したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB