東京 足立区が昨年度に行った大腸がんの検診で、がんの可能性があるのに異常なしと通知された区民が100人以上いることが分かり、区は逆のケースがないかも調べることにしています。
これは1日、足立区が記者会見をして明らかにしました。
それによりますと区が昨年度、40歳以上を対象にした大腸がんの検診で、がんの可能性があり、精密検査が必要な陽性だと検査会社から報告を受けたのに、問診を担当する医師が受診票に異常なしの陰性と記入して、検診を受けた区民に通知するミスがあったということです。
区が先月、検査会社からの報告をもとに精密検査が必要とされた区民に連絡をとったところ、区民から問診では異常がなかったという問い合わせが相次ぎ、ミスが発覚したということです。
がんの可能性があるのに異常なしと通知された区民は、少なくとも107人に上るということで、足立区は異常がなかったのに誤ってがんの可能性があると通知された逆のケースがないかも調べるとしています。
足立区の今井伸幸衛生部長は「大変なご迷惑とご心配をおかけして申し訳ありません」と陳謝しました。
足立区は、検診を担当する医療機関にチェック体制を強めるよう指示するとともに、対象の区民に謝罪することにしています。
-- NHK NEWS WEB