成田空港に3本目の新しい滑走路を建設することを盛り込んだ空港整備の基本計画を国土交通省が改定しました。今後、空港の運営会社が建設の許可申請を行う予定で、手続きが本格化します。
成田空港で航空機が発着できる回数を増やすため、国や空港会社、千葉県、周辺自治体でつくる協議会は去年3月に、新しい滑走路を建設することなどを合意しました。
これを受けて国土交通省は、成田空港の整備についての基本計画を改定し、5日公表しました。
具体的には、今ある2本の滑走路のうち、長さ2500メートルのB滑走路を3500メートルに延伸するほか、長さ3500メートルのC滑走路を新設するとしています。
これによって航空機が発着できる回数は、年間で最大50万回と、今の1.7倍に増える見込みです。
滑走路の完成は2030年をめどにしています。
基本計画の改定を受けて、空港会社が近く、新しい滑走路の建設の許可申請を行う予定で手続きが本格化します。
赤羽国土交通大臣は、閣議のあとの記者会見で「2030年に、外国人旅行者を6000万人に増やす目標に向けて、千葉県や地元の市や町などと連携しながら、成田空港の機能強化に取り組んでいきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB