定食チェーンの「大戸屋ホールディングス」は、メニューの見直しに伴う事実上の値上げによって利用客が減ったことなどから、ことし4月から9月までの中間決算で営業損益が赤字になる見通しだと発表しました。中間決算で営業損益が赤字となるのは平成13年に東証1部に上場して以来初めてです。
大戸屋ホールディングスはことし4月から9月までの中間決算で、本業のもうけを示す営業損益がこれまでの4000万円の黒字の予想から一転して1億9000万円の赤字となる見通しだと発表しました。
中間決算で営業損益が赤字となるのは、平成13年に東証1部に上場して以来初めてです。
業績悪化の理由について会社は消費税率の引き上げを見据えてことし4月に栄養バランスを重視したメニューに改定し、事実上値上げした結果、利用客が想定を下回ったことが大きかったとしています。
また、人気商品だった生のサンマの炭火焼き定食がサンマの不漁で販売できなかったことや、9月の台風15号の影響で一部の店舗で営業時間の短縮を余儀なくされたこと、さらに香港でのデモが長期化したことで現地の売り上げが振るわなかったことも業績悪化の要因となったとしています。
大戸屋は、ことし2月にアルバイト従業員が不適切な動画をネットに投稿した問題をきっかけに利用客が減少し、この問題が発覚して以降、毎月の売り上げが前の年の同じ月を下回る状況が続いています。
-- NHK NEWS WEB