ソニーと東京のタクシー会社が共同で手がけるスマートフォンを使ったタクシーの配車事業にJR東日本やNTTドコモ、KDDIなどが参加し、タクシーの効率的な移動や決済などのサービスで連携することになりました。
ソニーと東京のタクシー会社5社は、スマホのアプリを使ったタクシーの配車サービスを去年から共同で始めています。
この事業を担う合弁会社、「みんなのタクシー」は5日、新たにタクシー会社1社が事業に加わるほか、JR東日本、NTTドコモ、KDDIなど、4つの会社と業務提携を結んだと発表しました。
このうちJR東日本との間では、鉄道とタクシーの双方の予約や支払いがスムーズにできるよう、お互いのアプリを連動させることを検討するとしています。
またKDDIとの間では、携帯電話の利用者の移動データを活用し、タクシーの需要を予測する仕組みを共同で開発することにしています。
各社は、こうした連携を進めることで、車を所有していない人が必要なときにサービスとして利用する、「MaaS」と呼ばれる次世代の交通サービスを強化するねらいです。
「みんなのタクシー」の西浦賢治社長は「提携先のデータを組み合わせることでAIの需要予測の精度も上がっていく。使い勝手がよいサービスを開発して東京だけでなく地方にも展開していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB