アパートなどの施工不備が見つかったレオパレス21は、来年3月期の業績予想を下方修正し、最終的な損益が273億円の赤字に転落する見通しだと発表しました。建設した物件の4分の3で何らかの不備が見つかり、補修にかかる費用が膨らんだことなどが要因です。
レオパレス21は、来年3月までの1年間の業績予想を下方修正し、売り上げは、ことし5月時点の予想より10.9%減って4473億円、最終的な損益は、1億円の黒字予想から273億円の赤字に転落する見通しです。
赤字になれば、686億円の最終赤字だった昨年度に続いて2年連続です。
レオパレス21は、アパートの耐火構造が法律の基準を満たさないなどの施工不備が見つかった問題を受けて、建設したすべての物件3万9000棟余りを対象に調査した結果、全体の4分の3で何らかの不備が見つかりました。
今回の下方修正の理由について会社は、補修工事にかかる費用が膨らんでいることに加えて、賃貸アパートへの入居率が低迷し、賃貸収入が減っているためだとしています。
補修工事への影響についてレオパレス21では「工事の費用は十分に確保できており、計画どおり進めたい」としています。
-- NHK NEWS WEB