楽天のことし1月から9月までの決算は、投資先のアメリカのライドシェア大手、リフトの株価下落を受けて多額の損失を計上したことなどから、最終的な損益が赤字に転落しました。
楽天が7日発表したことし9月までの9か月間の決算は、売り上げが9057億円と、去年の同じ時期に比べて14.6%増えました。
一方で、最終的な損益は、1079億円の黒字だった去年から一転して、141億円の赤字になりました。
この時期の決算が赤字になるのは2011年以来、8年ぶりです。
これは、投資先のアメリカのライドシェア大手、リフトの株価下落を受けて多額の損失を計上したことに加えて、ネット通販に使う物流網の構築費などがかさんだためだとしています。
一方、先月から限定的な無料サービスを始めた携帯電話事業については、本格的な商用サービスが遅れていますが、会社は今年度中に設置する計画の3432の基地局のうち、年内に3000を稼働させると説明しました。
これについて楽天の三木谷浩史社長は、7日の記者会見で「路上ではほぼ通信がつながるようになってきたが、地下など改善すべきところもある。基地局の建設をスピードアップさせ、使っていて不自由ないレベルにしたい」と述べ、本格的な商用サービスを急ぐ考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB