生活に支障が出るほどゲームに熱中する「ゲーム障害」が世界的に問題となる中、中国政府は18歳以下の若者に対し、オンラインでゲームをする時間を平日は1日90分までなどとする新たな指針を発表しました。
中国国営の新華社通信などによりますと、中国政府は5日、18歳以下の若者に対してゲームへの依存を防ぐための新たな指針を発表しました。
具体的には、午後10時から翌朝8時までオンラインでゲームをすることが禁止されるほか、ゲームをする時間は平日は1日90分まで、週末や休日は1日3時間までとしています。
この指針を守らせるため、プレーヤーの本名やID番号を登録するよう求め、利用者の身分確認をできるシステムも準備しているということで、指針に従わなければ、ゲームを提供した会社は事業を続けられなくなることもあるとしています。
中国はオンラインゲームの一大市場で、ゲームを競技として競い合う「eスポーツ」に国をあげて取り組んできましたが、若者たちの健康への影響を懸念する声が上がり、政府は去年からオンラインゲームの販売を制限するなど規制を強化していました。
WHO=世界保健機関も去年、「ゲーム障害」を病気として国際的なガイドラインに加えていて、ゲームへの過度の依存に警鐘を鳴らしています。
-- NHK NEWS WEB