大手半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスのことし1月から9月までの決算は、中国経済の減速で自動車向けの半導体の受注が落ち込んだことなどから、この時期としては7年ぶりの最終赤字になりました。
ルネサスエレクトロニクスが7日発表したことし1月から9月までの9か月間の決算は、売り上げが去年の同じ時期と比べて7.5%少ない5262億円でした。
また、最終的な損益は、619億円の黒字だった去年から一転して74億円の赤字となりました。
この時期の最終赤字は2012年以来、7年ぶりです。
業績の悪化は、中国経済の減速で自動車向けや工場の生産設備向けの半導体の受注が落ち込んだことが主な要因です。
会社は「半導体の市況には相当な不透明感があり、楽観的な状況ではない。既存の顧客に対して半導体単体ではなく、複数の製品を組み合わせて販売するなど、対策を講じていく」としています。
-- NHK NEWS WEB