ふだんはライバル関係にある食品やビールの大手メーカーが新商品の開発などで手を組みます。国内市場の縮小を乗り越えようと、異例の協力関係につながりました。
森永製菓と森永乳業、キリンホールディングス、サッポロビール、ニチレイフーズ、亀田製菓など合わせて7社が新商品の開発や新規事業の検討に向けて協力することになりました。
7日は各社の商品や技術を掛け合わせたものが披露され、チョコレートの中にコメの菓子やビール、チャーハンやヨーグルトをそれぞれ入れたものや、甘酒をフローズン状の泡にしたものなどが紹介されました。
ライバルどうしが手を組んだ背景には人口減少による国内の食品市場の縮小があり、各社は単にシェアを奪い合うのではなく、技術やアイデアを持ち寄ることで、新たな需要や市場を作り出したいとしています。
今回の取り組みを呼びかけた森永製菓発のベンチャー企業「SEE THE SUN」の金丸美樹社長は「今は7社でスタートしているが、食の生産者や流通、飲食店など思いに共感する人に参加してもらい、未来の食産業を作っていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB