ことし9月の給与総額の平均は速報値で27万2000円余りと去年の同じ月を0.8%上回ったほか、物価の変動分を反映した実質賃金は9か月ぶりにプラスとなりました。
厚生労働省が全国3万余りの事業所を対象に行った「毎月勤労統計調査」の速報値によりますと、ことし9月の基本給や残業代などを合わせた働く人1人当たりの給与総額は平均で27万2937円でした。
これは去年の同じ月を0.8%上回り、3か月ぶりにプラスとなりました。
このうち、フルタイムで働く人の給与総額は平均で35万2645円で去年の同じ月より1.3%上回り、パートタイムで働く人は9万7406円で去年の同じ月を0.2%上回っています。
また物価の変動分を反映した実質賃金は去年の同じ月と比べて0.6%上回り、9か月ぶりにプラスとなりました。
厚生労働省は「フルタイムで働く人の給与総額の伸びが大きかったため、実質賃金もプラスに転じた」としています。
-- NHK NEWS WEB