去年10月から12月までのGDP=国内総生産は、個人消費の不振を輸出の増加が支えた結果、前の3か月と比べた伸び率は物価の変動を除いた実質でプラス0.2%、年率に換算してプラス1.0%となり、4期連続でプラス成長を維持しました。
内閣府が発表した去年10月から12月までのGDPの速報値は、物価の変動を除いた実質で、前の3か月と比べてプラス0.2%となりました。この伸びが1年間続いた場合の年率に換算するとプラス1.0%となり、4期連続でプラス成長を維持しました。
主な項目では、「輸出」が、アメリカや中国向けに自動車やスマートフォンの部品が好調で、前の3か月と比べて2.6%のプラスとなりました。また、「企業の設備投資」は、ソフトウエアや通信機器への投資が増え、0.9%のプラスとなりました。
一方、GDPの過半を占める「個人消費」は、消費者の節約志向が根強く、衣料品や夏場の台風や大雨の影響で値上がりした野菜の買い控えなどで振るわず、前の3か月と比べてマイナス0.01%となりました。GDPで個人消費がマイナスとなるのは1年ぶりのことです。
また、歴史的な低金利を背景にこれまで高い水準で増加していた「住宅投資」は、今回はプラス0.2%にとどまりました。
この結果、去年1年間を通したGDPは実質でプラス1.0%、名目でプラス1.3%となりました。
政府は名目GDPを2020年ごろに600兆円まで増やす目標を掲げていますが、去年の名目GDPの額はおととしより7兆円近く増えて537兆3000億円余りとなりました。
-- NHK NEWS WEB