アメリカの原子力事業で巨額の損失が出る見通しとなった、大手電機メーカーの東芝は、去年4月から12月までの9か月間の決算で大幅な最終赤字の見込みになったと発表しました。
東芝は、アメリカの原子力事業で巨額の損失を計上する見通しとなり、14日に綱川智社長が記者会見して、決算発表と併せて原子力事業の具体的な損失額について公表することにしています。
これに先立って東芝は13日、去年4月から12月までの9か月間の決算で、最終的な損益が大幅な赤字の見込みになったと発表しました。9か月間の決算としては、不正会計問題のあと電力などのインフラ関連事業などで損失を計上したおととしに続いて、2期連続の最終赤字となります。
東芝は今回の巨額の損失を受けて、主力の半導体事業を新会社として本体から切り離し、株式の一部を売却して財務基盤を強化する方針です。また、海外の原子力事業の見直しなど当面の事業計画についても、14日に公表するとしていて、今後の経営再建に向けた具体的な道筋をどのように示すのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB