台風19号による豪雨で、福島県郡山市の車庫にあったバスの半数以上が浸水し、一部の路線で運休が続く福島交通に東京都が11台のバスを無償で提供することになり、このうちの2台が8日朝、福島市に到着しました。
福島交通は郡山市の支社で165台のバスを所有していますが、先月の台風19号の豪雨で阿武隈川の支流が氾濫して車庫にあった92台が浸水し、数日間、78の路線すべてが運休となりました。
これまでに半分以上で運行が再開されていますが、バスが不足しているため、一部の路線で運休を余儀なくされていて、福島県の要請を受けた東京都は、車検証の期限が終わり使わなくなったバス11台を無償で提供することになりました。
このうちの2台が、8日午前8時半ごろ福島市の子会社に到着し、バス会社の担当者が車両にへこみや傷が無いか確認していました。
残る9台のうち2台は9日までに到着し、そのほかは年度内に到着する予定で、福島交通では順次、運行させることにしています。
福島交通の城下和彰常務取締役は「東京都からの車両の提供は大変ありがたい。全面復旧に向けてさらに頑張っていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB