大手商社の伊藤忠商事は、金融の分野で新たな取り組みを始めることになりました。旅行や買い物など特定の目的のためにお金をためるサービスを手がけるベンチャー企業と提携し、若い世代の動向をつかんでビジネスに生かす方針です。
関係者によりますと、伊藤忠商事は貯蓄を手助けするスマホのアプリ「finbee」を運営する東京のベンチャー企業に先月、資本参加しました。
このアプリはたとえば旅行や買い物の資金、10万円を用意するため毎日100円ずつためる、といった設定をすれば自分の銀行口座の中に別途、自動的に積み立てるサービスです。
また1日に5000歩歩いたら500円ためるといった形でさまざまなため方を設定でき、利用者が増えているということで、伊藤忠としてはアプリを主に利用する若い人たちがどんな目的のためにお金をためようとしているのか把握して新しい商品の販売やサービスの提供につなげたいねらいがあります。
伊藤忠は金融サービスを新たな事業の柱に位置づけており、この分野への投資を強化する方針です。
-- NHK NEWS WEB