「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件で、警察が殺人や放火などの疑いで逮捕状を取っている青葉真司容疑者が事情聴取に対し「多くの人が働くスタジオを狙った」などと話していることが、捜査関係者への取材で分かりました。
ことし7月、京都市伏見区の「京都アニメーション」の第1スタジオが放火され、社員36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、警察は殺人や放火などの疑いでみずからも重いやけどをした青葉真司容疑者(41)の逮捕状をとり、容体を見極めたうえで今月8日に初めて事情聴取しました。
捜査関係者によりますと、この際「多くの負傷者を出せそうだと思い、いちばん多くの人が働いている第1スタジオを狙った」などと事前の計画性をうかがわせる話をしたということです。
さらに、埼玉の自宅を出る時から事件を起こすつもりで「犯行を邪魔する人がいたら襲うつもりだった」と当日に複数の包丁を準備していたことを認め「どうせ死刑になる」とも話したということです。
これまでの調べで、青葉容疑者は京都アニメーションに小説を応募していましたが、会社側は形式が整っていなかったため1次審査を通さなかったとしています。
警察は「自分の小説を盗まれたから火をつけた」といった話もしている青葉容疑者を容体の回復を待って逮捕し、会社側へ一方的に恨みを募らせたとみて調べる方針です。
-- NHK NEWS WEB