企業の設備投資の先行きを示す主な機械メーカーのことし9月の受注額は、コンピューターなどが落ち込んだことから3か月連続で減少しました。このため、内閣府は基調判断を「持ち直しの動きに足踏みがみられる」に下方修正しました。
内閣府が発表した「機械受注統計」によりますと、主な機械メーカーがことし9月に国内の企業から受注した金額は、変動の大きい船舶と電力を除いて8502億円で、前の月を2.9%下回り、3か月連続で減少しました。
このうち「非製造業」からの受注は2.6%増加したものの、「製造業」が5.2%減少しました。
「製造業」では原子力関連の設備やコンピューターなどが減少したほか、「非製造業」でも金融業・保険業でコンピューターなどが減少しました。
このため、内閣府は3か月連続でマイナスが続き、右上がりのトレンドがやや下がってきているとして、基調判断を「持ち直しの動きに足踏みがみられる」に下方修正しました。
一方、内閣府はことし10月から12月の機械受注の動向について、変動の大きい船舶と電力を除いて製造業、非製造業ともにプラスが見込めるとして前の3か月に比べ、3.5%の増加になるという見通しを公表しました。
-- NHK NEWS WEB