世相や働く人の本音をユーモアたっぷりに詠んだ、「サラリーマン川柳コンクール」の入選作が13日、発表され、働き方や最近の流行語を取り入れたものなど、100の作品が選ばれました。
ことしで30回目となる「サラリーマン川柳コンクール」は、大手生命保険会社の第一生命が毎年開催しているもので、全国から寄せられた5万5000余りの句の中から入選した100の作品が発表されました。
今回は働き方に関する句が例年より多く寄せられたということで、
「会議する 準備のために また会議」(詠人知らず)
「ノー残業 居なくなるのは 上司だけ」(仕事人間)
「効率化 提案するため 日々残業」(ビジネスマンみっちゃん)
などが入選しました。
また、職場での世代間のギャップを表した、
「ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?」(なおまる御前)
「新人は ペンを取らずに 写メを撮る」(実在主婦)
「新人の トリセツ欲しがる 管理職」(えいちゃん)
なども選ばれています。
子育て世代の苦悩を詠んだ句としては、
「落ちたのは 女子力、体力、保育園」(働くママ)
「待機児童 二人目産むのも 待機しそう」(二人目欲しい妻)
などの句が選ばれました。
最近の流行語を取り入れた句としては、
「ポケモンGO 大事な仕事は ポケモン後」(けやき十)
「AIも 「愛」に見えるよ 婚活中」(リラックモ)
などがあり、中には
「アモーレも 今や我が家の 新ゴジラ」(小小市民)
「ティピィピー ピィピィエィピー アイドンノー」(ポケ太郎)
のように1つの句に2つの言葉を盛り込んだ力作もありました。
また、新海誠監督の大ヒット映画「君の名は。」にちなんで、
「君の名は ゆとり世代の 名が読めず」(くまねこもも)
「久しぶり! 聞くに聞けない 君の名は」(健忘賞)
「ありのまま スッピンみせたら 君の名は?」(もうすぐ花嫁)
などの句も選ばれました。
サラリーマン川柳コンクールは、13日から一般の投票が行われ、5月下旬に100の作品の中からベスト10が決められます。
-- NHK NEWS WEB