週明け11日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価は先週末に比べて小幅ながら値上がりし、再び最高値を更新しました。全体では売り買いが交錯しましたが、ダウを構成する航空機大手のボーイングの株価が大幅に値上がりし、押し上げた形です。
週明け11日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて10ドル25セント高い2万7691ドル49セントで、先週に続いて再び最高値を更新しました。
この日は、米中の貿易交渉への期待が後退し、一部で当面の利益を得ようという売り注文もあったことから、ダウ平均株価は一時、先週末に比べて160ドル以上値下がりしました。
しかし、ダウ銘柄の一つのボーイングが、2度の墜落事故を起こして世界で運航見合わせが続いている主力旅客機「737MAX」について「当局との調整が進めば来年1月には運航再開できる」と発表したのを受けて、ボーイングの株価が大幅に値上がりし、全体を押し上げました。
一方、新興市場のナスダック指数などは値下がりしました。
市場関係者は「米中交渉への懸念に加え、緊張が高まっている香港情勢も相場の重しとなり、全体としては売り買いが交錯する展開だった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB