ショッピングセンターを運営する「イオンモール」は、最新のデジタル技術を駆使して広いモールの中でも効率的に買い物ができる“スマートモール”の実証実験を始めました。
実験が行われているのは千葉市にある「イオンモール幕張新都心」で、電機メーカーと共同開発した最新のデジタル機器などが導入されています。
このうち商品の検索ができる端末は、例えば、手持ちのかばんや靴の画像を読み込ませると、広いモール内を歩き回らなくても色や形の似た商品がどこにあるのか捜し出すことができます。
また、60歳以上の客を対象にした1人乗りの電動カートは、最大10キロの荷物を載せることができ、お年寄りでも簡単に操作できるように設計されています。
さらに、外国人買い物客への対応を強化するため、74か国語に対応する翻訳機や目的に応じて最適な店や施設をAIが分析して紹介する端末なども設置されています。
会社では効果を分析したうえで来年以降、全国の店舗にも拡大したいとしています。
イオンモールの伴井明子デジタル推進統括部長は「デジタル技術を取り入れることで、ネットショッピングのよさも取り入れた、誰もが楽しめる環境を提供したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB