横浜銀行と東日本銀行を傘下にもつコンコルディア・フィナンシャルグループの、ことし4月から9月までの中間決算は最終的な利益が前の年の同じ時期より減少しました。特に東日本銀行は赤字に陥り、低金利が長引いて厳しい地銀の経営環境が浮き彫りになっています。
コンコルディア・フィナンシャルグループの中間決算は、最終的な利益が300億9300万円で前の年の同じ時期に比べて3.8%減り、減益になりました。とりわけ傘下の東日本銀行の最終損益は17億円余りの赤字となりました。東日本銀行の中間決算が赤字となるのは11年ぶりです。
これは本業の企業や個人向けの融資のもうけが減少していることや、貸し倒れに備えた積立金が増えたためで、低金利が長引き本業で収益を上げにくくなっている状況が浮き彫りになりました。
一方、傘下の横浜銀行はことし7月、千葉銀行との業務提携を決めましたが、東京の企業向けの融資や個人向けの投資商品の開発などで協力することによって、今後5年間で200億円分の提携効果を見込んでいることを明らかにしました。
会見したコンコルディア・フィナンシャルグループの川村健一社長は「低金利や人口減少などで厳しい経営環境を地方銀行は工夫して乗り越えなければいけない。IT企業との提携など新しい分野にはわたしたちも積極的に関わらないといけない」と述べました。
-- NHK NEWS WEB