スマートフォンを持って体を動かしながらプレーする対戦型のシューティングゲームが東京都内の高校で体育の授業として取り入れられ、運動が苦手な生徒でも楽しみながら体を動かせる取り組みとして注目を集めそうです。
この授業は、東京 文京区の筑波大学付属高校の3年生が提案し、ゲームを開発したベンチャー企業の協力で今年度、初めて行われました。
このゲームは「ポケモンGO」で知られるAR=拡張現実の技術を使ったシューティングゲームで、スマホをかざすと画面上に的が表示され、スマホ上で弾を撃ち合って楽しみます。
学校側は2人でチームを組んで動き回りながら対戦するため運動になることや、互いの連携が必要なことが教育に適しているとして体育の授業に採用を決めたということです。
12日は24人の生徒が参加しスマホを手に走り回ってプレーしていました。
授業を提案した池田駿介さん(17)は「友人とだめもとで提案しましたが、運動量をアピールしたことで採用されました。今までにない授業で楽しかったです」と話していました。
また中塚義実教諭は「休みがちな生徒も積極的に参加し、運動が苦手な生徒の入り口にもなるのではないか」と話していて、ゲームをスポーツ競技としてとらえる「eスポーツ」の人気が高まる中、さまざまな生徒が楽しみながら、体を動かせる取り組みとして、注目を集めそうです。
-- NHK NEWS WEB