日韓関係が冷え込む中、ソウルでは日本企業60社余りが参加して合同の就職面接会が始まり、2日間でおよそ1500人が会場を訪れて面接に臨む見通しです。
合同の就職面接会は、韓国の雇用労働省などが海外の企業を招いて6年前から開いているもので、ソウルの会場には、日本から参加したIT関連や製造業など65社がブースを設けました。
ブースでは、その場で採用担当者との面接が行われ、日本への就職を希望する韓国の大学生らが日本語で自己PRしていました。
韓国では去年、15歳から29歳までの失業率が9.5%になるなど、若者の就職難が深刻な社会問題となっている一方、日本では、人材確保に悩む企業の間で、韓国人の採用を増やす動きがでています。
韓国の主催者側は当初、ことし9月に日本企業を中心に招いて面接会を開く予定でしたが、日韓関係の悪化で開催を見送り、2か月遅れで、アメリカやアジアの企業も参加した合同の面接会としました。
それでも13日までの2日間でおよそ1500人が会場を訪れ、その多くが日本企業の面接に臨む見通しだということです。
面接を行った大阪府高槻市の企業は、「以前採用した韓国人の社員は、日本語も上手で戦力になったので、今回も優秀な人材を確保したい」と話していました。
また、面接を受けた韓国人の男性は、「日本で働くことで日本と韓国の懸け橋の役割も果たしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB