精密機器メーカー大手の「富士フイルムホールディングス」は、今年度の決算は最終利益が1620億円の過去最高益になる見通しだと発表しました。アメリカの「ゼロックス」との合弁会社「富士ゼロックス」を完全子会社にしたことで利益が上積みされるということです。
富士フイルムは、先週、アメリカの情報機器メーカーの「ゼロックス」が25%の株式を保有していた合弁会社の「富士ゼロックス」を完全子会社にすると発表しました。
富士フイルムによりますと、すべての株式の買い取りを終え子会社化が完了したため、来年3月までの今年度の決算に富士ゼロックスの利益が全額、含まれることになりました。
この結果、富士フイルムは、12日、今年度の決算の予想を上方修正し、最終利益はこれまでより70億円増えて1620億円の過去最高益になる見通しだと発表しました。
富士フイルムホールディングスの助野健児社長は「完全子会社にすることで利益を取り込むことに加え、グループの構造改革を進める。さらに利益をあげる体制が整った」と述べました。
-- NHK NEWS WEB