千葉市は、青少年の健全育成や都市のイメージアップを目指すとして、市内のコンビニエンスストアの一部で、会社側の協力を得て、販売されている成人向け雑誌の表紙の写真などが見えないようカバーを掛ける取り組みを、ことしの夏から始めると発表しました。
発表によりますと、千葉市はコンビニ大手と協力し、市内の12の店舗で成人向け雑誌の表紙の絵柄や写真の一部が見えないようカバーを掛けるほか、こうした雑誌を並べる棚に表紙の一部を隠す板を設置するとしています。ことしの夏から始める予定で、千葉市はそれに必要な費用として、新年度(平成29年度)予算案に39万円を盛り込みました。
これについて、千葉市は「東京オリンピック・パラリンピックで多くの観光客などが訪れることが予想されるが、現状は子どもなどに十分な配慮がなされているとは言えず、今回の取り組みを通じて青少年の健全育成や都市のイメージアップを目指したい」と話しています。そして、店舗へのアンケート調査などを通じて効果を検証したうえで、協力してもらえるコンビニを増やしたいとしています。
こうした成人向け雑誌にカバーを掛ける取り組みは、大阪・堺市がすでに実施していますが、日本雑誌協会などは「図書を選択する自由を阻害する過剰な規制だ」として反発しています。
-- NHK NEWS WEB