13日までに発表された大手金融グループのことし4月から9月までの中間決算は、最終的な利益が前の年の同じ時期よりいずれも減少しました。低金利が長引き、本業の融資でもうけが減っていることが業績に響いた形です。
発表によりますと、ことし4月から9月までのグループ全体の最終的な利益は三菱UFJフィナンシャル・グループが前の年の同じ時期に比べて6%余り少ない6099億円、三井住友フィナンシャルグループが8%余り少ない4319億円、りそなホールディングスは37%少ない769億円でいずれも減益となりました。
中間決算としては三菱UFJ、三井住友が3年ぶり、りそなは2年ぶりの減益です。企業や個人向けの融資でもうけが減少したほか、投資信託などの販売が伸び悩み手数料収入が減ったことなどが主な要因です。
低金利が長引き、本業の融資でもうけを確保しにくくなっていることが業績に響いた形です。
また、日銀が今後、追加の金融緩和策としてマイナス0.1%となっている短期金利をマイナス0.2%に引き下げた場合、三菱UFJが数百億円、三井住友も200億円利益が減少する見込みだと明らかにしました。
会見した三菱UFJフィナンシャル・グループの三毛兼承社長は「厳しい経営環境で従来と同じことをやっていればいいという状況ではない。国内外のネットワークという強みを生かせるよう構造改革を進めたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB