長引く低金利で経営環境が厳しくなっている地方銀行と、インターネット金融の連携が広がっています。岐阜県の地方銀行「大垣共立銀行」は、ネット銀行大手の「楽天銀行」と業務提携し、互いの銀行口座を接続してネット上で金融サービスを提供していくことになりました。
大垣共立銀行と楽天銀行は14日都内で会見して業務提携を発表しました。
大垣共立銀行に口座を持っている人は、楽天銀行の専用のアプリを使えば、スマートフォンで預金残高の確認や宝くじの購入ができるようになります。
今後は、楽天銀行が提供しているほかの金融サービスの利用も検討するということです。
大垣共立銀行としては、ネット上のサービスを充実させて若い世代の顧客を増やしたい考えで、楽天銀行も地方へのビジネス拡大につなげるねらいです。
大垣共立銀行の境敏幸頭取は「ネットの利便性とリアルのサービス、それぞれの役割を組み合わせて今後もサービスを提供したい」と述べました。
長引く低金利で地方銀行の経営環境は、厳しくなっています。今月11日には、福島県の福島銀行がネット金融大手のSBIホールディングスと資本業務提携を決めるなど、今後、地銀とネット金融の連携が広がりそうです。
-- NHK NEWS WEB