福岡県宗像市の保育園の副園長による子どもや保育士への傷害事件で、副園長から暴力を受けたと訴える保護者側が、防犯カメラの映像による確認を求めたところ、園側が「警備会社が消去して残っていない」と説明していたことが分かりました。
福岡県宗像市の「日の里西保育園」の副園長、清原こづえ容疑者(41)はことし6月、6歳の男の子の園児のほほを平手でたたいて、全治1週間のけがをさせたとして、傷害の罪で起訴されたほか、去年、33歳の保育士の女性にも、顔を複数回、平手打ちする暴行を加えて全治5日間のけがをさせたとして、傷害の疑いで再逮捕されました。
警察の調べに対し、「私はたたいていません」と容疑を否認しているということです。
清原容疑者から園児や保育士が暴力を受けたなどという相談や苦情は、警察に少なくとも13件、宗像市に11件寄せられていて、園の保護者によりますと、ことしに入ってからたびたび、保護者と園との話し合いの場が持たれたということです。
この場では、清原容疑者から子どもが暴力を受けたと保護者が訴えたのに対し、園側は一貫して暴力はなかったと説明し、園の防犯カメラの映像を確認してほしいという求めに対して、「警備会社が映像を消去して残っていない」と説明したということです。
これまでの捜査で、清原容疑者は、防犯カメラの死角となる場所で保育士に暴行を加えた疑いがあることが分かっていて、警察は園の保護者への対応のいきさつなどについて捜査を進めています。
-- NHK NEWS WEB