男性のあるべき姿についての固定観念に縛られず、自分らしい生き方を見いだそうというイベントが、19日の「国際男性デー」を前に都内で行われました。
「国際男性デー」は、女性だけでなく、性差別や偏見に悩む男性にも目を向けて、自分らしい生き方を見いだしていこうとカリブ海の島国トリニダードトバゴの歴史学者が提唱して20年前に始まったとされ、毎年11月19日に合わせて世界各地でイベントが行われています。
このうち都内では17日、男性のあるべき姿についての固定観念に縛られず、自分らしい生き方を見いだそうというイベントが行われ、男女およそ80人が参加しました。
パネルディスカッションでは、イベントを主催した団体が男性を対象にアンケート調査を行ったところ、およそ半数の人が「男性は定年までフルタイムの正社員で働くべきだ」という考え方などに生きづらさを感じていることや、育児は主に女性がするものだとして、男性が長期の育児休暇を取得することに職場の上司の理解が得られないという事例が紹介されました。
パネリストの男性からは、「男性がキャリアと家庭の両立を考える機会をもてるといい」とか、「自分の考えをパートナーや会社の上司に話すことが大切だ」という意見が出されました。
イベントに参加した29歳の女性は「女性のほうにも無意識に男性に対して期待や思い込みがあると気付いた」と話していました。
-- NHK NEWS WEB