ソフトバンクグループの孫正義社長は、日頃から「IT業界は勝者総取りの世界だ」と発言し、業界のトップを取ることが重要だと強調していて、こうした方針が、傘下のソフトバンクやヤフーの戦略に影響しています。
ヤフーがことし9月、4000億円を投じて国内最大級のファッション通販サイトを運営するZOZOの買収を決めた際も、孫社長が双方を仲介する役割を担いました。
今回の経営統合では、LINEがソフトバンクのグループに入る形になり、ヤフーとともに検索やSNS、スマートフォン決済など、幅広いインターネットサービスを一手に担うグループが生まれます。
孫社長としては、創業まもないころからソフトバンクグループが出資し、ネット通販やスマホ決済などで巨大IT企業に成長した中国のアリババグループのような存在にしたい意向と見られ、海外勢に対抗できるような力をつけられるかが注目されます。
-- NHK NEWS WEB