外国人旅行者にあまり知られていない地方の観光スポットを動画で紹介する宿泊施設が、東京・中央区にオープンしました。
この宿泊施設は、全国各地の魅力をインターネットで配信している東京・台東区の企業が、外国人のバックパッカーを主なターゲットに、13日、東京・中央区の東日本橋にオープンしました。
宿泊施設にはおよそ100のベッドがあり、フロントやカフェのある1階には大型のテレビやタブレットが設置され、外国人旅行者にあまり知られていない、青森県の海に面した温泉や、新潟県佐渡市の海沿いの風景など、地方の観光スポットを見たり、行き方を検索したりできます。
宿のスタッフは支配人以外、全員外国人で、外国人旅行者になじみのない地方の観光地や祭りに足を運んだ経験を生かして、旅行先の相談に応じるということです。
宿泊施設をオープンした企業は、海外70カ国以上を旅したバックパッカーの男性が4年前に設立し、旅行の経験が豊富なタイ人の男性と一緒に撮影や編集を行っていて、外国人旅行者を誘致したい地方自治体からの撮影などの依頼が相次いでいるということです。
この宿泊施設では当面、1か月に延べ2500人ほどの宿泊客数を目標にしているということです。宿泊施設「プラネタイズホステル」の支配人、橋本直明さんは「決まった旅先だけではもったいないので、外国人旅行者の旅行先の選択肢を広げていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB