陸海空の防衛装備品や最先端の技術などを国内外の企業が展示する日本で初めての総合的な見本市が、18日から始まりました。
千葉市の幕張メッセで3日間にわたって開かれる見本市には、国内からおよそ60社、海外からおよそ90社が出展しています。
会場では、無人水中艇や研究用の装甲車、それに無人航空機用に開発されたエンジンなど自衛隊や各国軍向けの装備品や最先端の技術が展示され、国内からは電子機器の開発などの分野に中小企業も出展しています。
見本市は、イギリスで2年に1回開かれている世界最大規模のもので、今回、日本が開催地に選ばれ、防衛省や外務省、経済産業省などが後援しました。
防衛省によりますと、陸海空から宇宙、サイバーの分野までカバーする総合的な見本市が日本で開かれるのは初めてです。
日本政府が5年前、武器の輸出を実質的に禁じてきた「武器輸出三原則」を見直し、厳格な審査のもと装備品の輸出を認めるようになったことを受け、日本で防衛装備品の見本市を開催する動きが広がっています。
一方、日本の防衛装備品が国際紛争を助長しないよう、輸出などの際に透明性を確保し、日本の技術を厳格に管理できるかどうかも、重要な課題となっています。
-- NHK NEWS WEB