群馬県高崎市が発注した劇場の照明の購入をめぐり、入札の予定価格に関する情報を業者に漏らして落札させたなどとして、警察は高崎市の課長と業者の社長ら合わせて3人を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは高崎市総務部の課長で「高崎芸術劇場」の副館長の佐藤育男容疑者(50)と「高崎芸術劇場」の館長の菅田明則容疑者(66)、それに高崎市内の業者の社長の阿久澤茂容疑者(68)の3人です。
警察によりますと佐藤課長は高崎市の都市集客施設整備室長だったことし1月ごろ、高崎市が発注した「高崎芸術劇場」の照明の購入をめぐり、入札の予定価格に関する情報を菅田館長を通じて阿久澤社長に漏らしたなどとして官製談合防止法違反などの疑いが持たれています。
高崎芸術劇場はことし9月にオープンし、地上8階、地下1階建てで、3つの劇場などを備えています。
警察によりますと逮捕容疑となった入札には13社が参加し、阿久澤社長の会社が予定価格に近い価格で落札したということで、警察は高崎市役所などを捜索し押収した資料を分析するなどして詳しいいきさつを調べています。
警察は3人の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB