損害保険大手のSOMPOホールディングスは、アメリカのネット決済大手、ペイパルの創業者がつくったIT企業と共同で、ビッグデータを活用して業務の効率化を企業にアドバイスする新たなサービスを始めることになりました。
損保大手のSOMPOホールディングスは18日、都内で記者会見し、アメリカのIT企業、パランティアと共同で新会社を設立したと発表しました。
新会社は、企業に保管されている膨大な取り引き記録や顧客情報、それに工場の設備が稼働した記録などのビッグデータを分析し、企業に業務の効率的な進め方をアドバイスしたり、故障しそうな設備を早期に見つけるシステムを提案したりするサービスを行います。
パランティアは、アメリカのネット決済大手ペイパルの創業者の1人、ピーター・ティール氏がつくったビッグデータの解析が専門のIT企業で、アメリカでは政府機関や金融機関向けにサービスを手がけています。
SOMPOホールディングスは、新会社を通じて新しい保険商品の開発や、ここ最近、力を入れているサイバーセキュリティー事業を強化したいというねらいがあります。
櫻田謙悟社長は「私たちの貴重なデータにパランティアの技術が加わることで、いままで考えられなかったような解決策が生まれる可能性がある」と述べました。
-- NHK NEWS WEB