19日、和歌山市のビルで工事用の足場の鉄パイプが落下し頭部に当たった男性が死亡した事故で、現場のビルでは事故の4日前にも同じように鉄パイプが落下し、業者が安全対策を徹底すると申し出ていたことが分かりました。警察は申し出の内容が現場で十分守られていたか詳しく調べることにしています。
19日、和歌山市十三番丁にある12階建てのビルの屋上付近から鉄パイプが落下し、近くを歩いていた大阪 中央区の銀行員、板垣智之さん(26)の頭部を直撃して死亡しました。
これまでの警察の調べで鉄パイプは重さがおよそ5キロで、工事用の足場の一部として使われ、12階付近で足場の解体をしていた際に落下したとみられていますが、ビルの管理会社によりますと事故の4日前の今月15日にも同じように屋上付近から鉄パイプが落下していたということです。
当時、けが人はいませんでしたが鉄パイプを固定する金具が緩んでいたとみられ、作業に当たっていた業者は管理会社に対し、金具に緩みがないか点検することや防護ネットを張るといった安全対策を徹底すると申し出ていたということです。
警察は業者側が申し出た対策が現場で十分守られていたか詳しく調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB