パナソニックは、液晶パネルの生産を2021年をめどに終了すると発表しました。これによって、プラズマ、液晶と薄型ディスプレーのパネル生産から完全に撤退することになります。
パナソニックは、兵庫県の姫路工場で医療機器や自動車のカーナビに使われる液晶パネルを生産しています。
しかし競合する海外メーカーが低価格の製品を販売する一方で、品質の高い製品にこだわったため販売が伸び悩み、採算が悪化していることから、2021年をめどに工場での液晶パネルの生産を終了することを決めました。
姫路工場ではこのほかに電気自動車などに載せるリチウムイオン電池の生産を行っていますが、この事業は継続するとしています。
液晶パネルの生産事業に携わっているおよそ500人の従業員は、グループ内で配置転換させる方針です。
薄型テレビの分野でパナソニックは、かつてプラズマテレビの開発・生産に注力しましたが、液晶テレビとのシェア争いに敗れ、2013年にプラズマのパネル生産を終了しました。
2016年にはテレビ向けの液晶パネルの生産からも撤退していて、パナソニックは薄型ディスプレーのパネル生産から完全に撤退することになります。
-- NHK NEWS WEB