文房具メーカー最大手のコクヨがぺんてるの敵対的買収に乗り出している問題で、ライバルの文房具大手、プラスが、ぺんてるの株主に対して最大で33.4%の株式を買い取ると提案していることを明らかにしました。
筆記具メーカー「ぺんてる」をめぐっては、コクヨとプラスの双方が株式の取得を目指す争奪戦になっています。
すでにコクヨはぺんてるの株式の過半数の取得を目指し、子会社にしたいと明らかにしています。
これに対して「プラス」は、「ぺんてる」の株主に対し、株式を買い取るために設立した会社を通じて最大で33.4%の株式を買い取る提案を行ったことを21日、明らかにしました。
この提案はぺんてるの経営陣も同意しており、友好的な資本参加だとプラスは説明しています。
関係者によりますと、プラスは提案どおり株式を取得できればぺんてるの株式を持ち続けたい友好的な株主と合わせて過半数をおさえることになり、コクヨによる子会社化を阻止できると考えているということです。
また、ぺんてるは株主に対して、「コクヨからの株式の買い取りの要請に応じないよう文書で依頼している」としています。
プラスの株式の買い取り期間は来月10日まで、コクヨの買い取り期間は来月15日までで、株式を奪い合う水面下の攻防が続きそうです。
-- NHK NEWS WEB