世界最大の自動車市場、中国で「広州モーターショー」が始まりました。新車の販売不振が続く中、日系メーカーが高級車ブランドで電気自動車を発表するなど、それぞれの強みをアピールして生き残りをかけた競争が激しくなっています。
中国南部の広東省広州で始まったことしのモーターショーには、新車の販売不振が続く中、各国メーカーが1050台を出展し、22日は報道公開が行われました。
このうちトヨタ自動車は、高級車ブランド「レクサス」の電気自動車を世界で初めて公開しました。
来年の春ごろに、まず中国で発売し、その後ヨーロッパや日本市場に展開する計画です。
レクサスインターナショナルの澤良宏プレジデントは「今後も高級市場は堅調に推移するとみている。ハイブリッド車で培った技術を元に電気自動車などを提供し、中国のニーズに応えていきたい」と話していました。
また地元大手の広州自動車のグループ会社は、電気自動車のコンセプトカーを発表し、ボディを流線型にしたことで空気抵抗が世界でいちばん小さくなったとアピールしていました。
中国の電気自動車市場をめぐっては、6年間で販売台数が100倍近くに急成長していましたが、政府の補助金の大幅な削減の影響で、7月以降、販売に急ブレーキがかかり、新興のメーカーが経営に行き詰まるケースも出ています。
ただ、各社とも将来的には成長が見込まれるとみていて、それぞれの強みをアピールして生き残りをかけた競争が激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB