準大手ゼネコンの「安藤ハザマ」が、福島第一原発事故の除染事業などで架空発注などを繰り返し裏金を捻出していたとして、東京国税局からおよそ2億5000万円の所得隠しを指摘されていたことが関係者への取材で分かりました。
所得隠しを指摘されたのは、東京 港区に本社がある準大手ゼネコン「安藤ハザマ」です。
関係者によりますと、「安藤ハザマ」の東北支店の幹部ら社員およそ20人は、福島第一原発事故の除染事業や土木関連工事で、いわき市の下請け業者などに架空や水増しの発注を繰り返し、業者に代金を振り込んだあと、現金で戻させるなどして裏金を捻出していたということです。
幹部らは、こうした裏金を取引先の接待や私的な飲食代などに充てていたということで、東京国税局は、「安藤ハザマ」に対して、去年3月期までの5年間でおよそ2億5000万円の所得隠しを指摘したということです。
重加算税を含む追徴課税は1億数千万円に上るということです。
NHKの取材に対し、安藤ハザマは「国税当局から税務上の指摘があったことは事実で適切に対応したが、詳細については差し控える」としています。
-- NHK NEWS WEB