ことし7月、36人が死亡した放火事件の現場となった京都市にある「京都アニメーション」の第1スタジオが解体されることになり、その準備工事が始まりました。
ことし7月、京都市伏見区の「京都アニメーション」の第1スタジオが放火された事件では、社員36人が死亡、33人が重軽傷を負いました。
会社側は、第1スタジオを解体することを決め、25日朝、準備工事が始まりました。
午前9時すぎに資材を積んだトラックが到着すると、作業員たちは鉄パイプなどをクレーンを使って降ろし、建物を覆うフェンスを拡張する作業を行っていました。
関係者によりますと、年内は足場の設置やスタジオ内に残っているものの運び出しなどが行われ、年明けの1月上旬から4月下旬にかけて建物本体の解体作業が行われる予定です。
一方、スタジオ跡地の活用についてはまだ決まっていないということです。
スタジオ近くでカフェを営む女性は「事件の被害者や近隣の住民のことを考えると、建物を取り壊すのもしかたがないのではないかと思います。建物がなくなってもファンの人たちなどが集える場になってほしいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB