東京・多摩市のマンションで25歳の会社員の男性が殺害された事件で、逮捕された男は、以前、働いていた大手宅配会社の従業員用の帽子をかぶるなどしてマンションに侵入していたことが警視庁への取材でわかりました。警視庁は不審に思われないよう宅配会社を装っていたと見て、調べを進めています。
この事件は、去年2月、東京・多摩市のマンションの部屋で、1人暮らしの会社員の福吉香平さん(25)が刃物でおよそ30か所刺されて殺害されたものです。
警視庁は、大手宅配会社の元従業員で多摩市の志村亮介容疑者(29)がサバイバルナイフで殺害したことを認めたことなどから、13日夜、殺人などの疑いで逮捕しました。
これまでの調べで、志村容疑者は、事件の3年前まで現場から1キロ余り離れた大手宅配会社の営業所に勤めていたということです。その後の調べで、志村容疑者が事件の際、この宅配会社の従業員用の帽子をかぶり、段ボールを持ってマンションに侵入していたことが警視庁への取材でわかりました。警視庁はマンションの住人などから不審に思われないよう宅配会社を装っていたと見て調べを進めています。
また、2人に面識は無く、志村容疑者が部屋に行って突然、襲っているということで、警視庁は動機についても捜査しています。
-- NHK NEWS WEB