「キリンホールディングス」は、収益が伸び悩んでいたオーストラリアの飲料事業を来年中に、中国の乳業大手「中国蒙牛乳業」に、およそ450億円で売却すると発表しました。
発表によりますとキリンホールディングスは、オーストラリアで清涼飲料や乳飲料などの事業を手がけるグループ会社「ライオン飲料」を、来年前半にも中国の乳業大手「中国蒙牛乳業」に、およそ456億円で売却するということです。
キリンは「ライオン飲料」の前身の会社を2007年に2940億円で買収しましたが、清涼飲料の販売が伸び悩んだことに加えて、干ばつの影響で牛乳の仕入れ価格が高騰したこともあって業績が低迷し、ことし4月には、オーストラリアの飲料事業について571億円の損失を計上すると発表していました。
先月末には「ライオン飲料」のチーズ事業をカナダの乳製品大手に、およそ200億円で売却し、これ以外の事業についても抜本的な改革を行う方針を示していました。
キリンは、オーストラリアの事業について今後、クラフトビールなど成長が見込める分野に注力するとしています。
-- NHK NEWS WEB