文房具メーカー最大手の「コクヨ」が買収を目指している筆記具メーカー「ぺんてる」の和田優社長がNHKのインタビューに応じ、「コクヨとは企業文化が違う。われわれの企業文化を守っていくためにも子会社化は耐えられない」と述べ、コクヨの子会社になることには反対だという考えを強調しました。
ぺんてるをめぐっては、コクヨがぺんてるの株式の過半数を取得して子会社化を目指す一方、別の文房具メーカー、プラスがぺんてるの株式を最大で33.4%買い取る提案を行い、双方が株式の取得を目指す争奪戦となっています。
これについて、ぺんてるの和田優社長がNHKのインタビューに応じました。和田社長はコクヨの買収提案に対して「コクヨとは企業文化が違う。短期的な収益よりも大事にしているのは社会貢献だ。その企業文化を守っていくために子会社化は耐えられない」として反対の考えを強調しました。
そのうえで、プラスがぺんてるの株式の取得に動いていることについて和田社長は「プラスとは6年以上にわたって製品の共同開発に取り組んでいる。独立性については大切にするということなので、よく分かっていただけていると思っている」と述べて、プラスとの提携を優先する考えを示しました。
さらに和田社長は「ぺんてるが大事にしてきた企業理念がなくなると会社は形骸化する。これについては株主にも十分理解をいただけると信じている」と述べ、株主からの理解も得られるとして自信を示しました。
-- NHK NEWS WEB