アメリカのトランプ大統領がドル高をけん制する発言を続けるなか、財務長官に指名されていた大手金融機関の元幹部のムニューチン氏が議会で承認され、今後、為替についてどのような姿勢を示すか注目が集まっています。
アメリカ議会では13日、トランプ大統領が財務長官に指名した、大手金融機関、ゴールドマン・サックスの元幹部ムニューチン氏を承認するかどうかをめぐって、上院で採決が行われました。
その結果、賛成53票、反対47票でムニューチン財務長官の起用が承認されました。
トランプ大統領は、今月10日の日米首脳会談のあとの会見で、為替をめぐって、「通貨の切り下げに関して私は長い間、不満を述べてきた」と述べるなど、ドル高をけん制する発言を続けています。
一方で、ムニューチン氏は、先月(1月)行われた議会の公聴会で強いドルが国益にかなうとする、「強いドル政策」を維持していく考えを強調していました。
しかし、その後、上院議員に宛てた書簡の中では、短期的に過度なドル高は経済に悪影響を与える可能性があると述べていて、今後、為替についてどのような姿勢を示すか注目が集まっています。
-- NHK NEWS WEB